資金の流れを調査するEPFRグローバルの最新データによると、先週、中国やインドなどのアジアも新興国株式ファンドへ資金の純流入が見られた一方で、先進国株式ファンドからの純流出は約3カ月ぶりの高水準となった。中国証券報が8月29日付けで報じた。
市場関係者は、主要各国の中央銀行総裁や経済学者らが集う経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」の最新動向から見て、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の見通しは不透明で、依然として追加の利上げに踏み切る可能性があり、投資家心理に影響を及ぼすおそれがあると指摘した。
EPFRのデータから、この2週間でアジアをはじめとする新興国株式ファンドへの投資妙味が高まっていることがうかがえる。EPFRは先週、EPFRが監視する新興国株式ファンドへの純資金流入は今年に入って27週連続となった。
国・地域別にみると、中国株ファンドへの純流入額は31億ドルを超え(前週は40億ドル超)、インド株式ファンドへはこの10週間のうち9週間で3億ドル超の純流入があり、2015年上半期以来最長となる純流入が継続している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月17日