モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学のアレクセイ・マスロフ所長は、「中国の第1四半期の経済は、中国経済の安定性を十分に示した。中国経済は好転しつつ発展しているが、これは政府によるマクロ調整の強化の奏効によるものだ。これらの政策は中国経済の長期的で安定した発展を促進する」と述べた。

　キューバ・ハバナ大学国際経済研究センターのベテラン研究員のルイス・レネ・フェルナンデス氏は、「中国経済は第1四半期に、中国政府が講じている政策でチャレンジングな外部環境に効果的に対応できることを示した」と述べた。

　データによると、中国のイノベーション発展は絶えず新たな成果を手にしている。第1四半期の一定規模以上のハイテク製造業の付加価値額は前年同期比7.5％増。また単位GDPエネルギー消費量は同0.1％減で、グリーンな発展で引き続き新たな成果を手にしたことが分かる。

　マスロフ氏は、「中国の経済発展モデルにはすでに顕著な変化が生じている。今や中国の経済発展は科学技術イノベーションを駆動力としている。中国は単なる世界の工場ではなく、科学技術の工場と見なされるべきだ」と強調した。

　中国経済の質の高い発展の強みと潜在力が持続的に引き出され、中国経済は新たな質の生産力の育成加速において安定的に前進すると分析されている。

　ビジネス環境の持続的な改善、高水準の対外開放の持続的な拡大は、国際社会の対中投資の自信を深めた。本部を米シカゴに置く有名コンサルティング会社のカーニーはこのほど発表した、2024年の海外直接投資信頼度指数に関する報告書の中で、中国の順位を昨年の7位から3位に引き上げた。

　独シーメンスのラルフ・トーマスCFOはこのほど取材に応じた際に、「当社は中国で欠席できず、中国市場撤退の悪い結果を受け入れられない」と述べた。同社はこれまで、中国での増資と生産拡大を続けると何度も表明してきた。

　フランス電力（EDF）再生可能エネルギー部門アジア太平洋エリア副総裁は、「過去40年で当社は毎年数十億元を投資した。当社は中国での投資を今以上にしようとしている」と述べた。

　多くの国際投資機関も中国の経済成長率の予想値を上方修正した。投資機関のモルガン・スタンレーはこのほど、中国の今年の経済成長率の予想値を0.6ポイント引き上げた。同社は、「中国の第1四半期は輸出が堅調で、製造業が好調だった。中国経済は通年で高い成長率を達成する見込みだ」と発表した。これまでもゴールドマン・サックスやシティグループなどの機関が、中国の今年の経済成長率の予想値を引き上げていた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年4月18日