国連貿易開発会議(UNCTAD)は29日に発表した報告書の中で、今年と来年の世界経済成長率をいずれも2.7%と予想した。成長が緩慢で、投資と貿易が疲弊しているといった挑戦が、国家間の発展の格差を広げており、世界発展戦略を見直すべきとした。
UNCTADは同日発表した2024年版「貿易開発報告書」の中で、「今年と来年の世界経済成長率の予想値は、01−19年の3.0%の年平均成長率を下回る。エネルギー価格の高止まりや日増しに深刻化する保護主義など数々の危機により、発展途上国が苦しい政策の舵取りを強いられている」と指摘した。
レベッカ・グリンスパンUNCTAD事務局長は、「世界発展戦略を見直し、国際金融システムを改革し、多国間主義への約束を再び掲げ、発展途上国に新のサポートを提供する必要がある。発展途上国は南南貿易とグリーンなモデル転換がもたらすチャンスを手にしており、また世界の緩慢な成長、不安定な金融、債務、国際貿易の変化の加速といった挑戦にも直面している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月30日