フランス製薬大手サノフィの施旺(せ・おう)大中華圏(グレーターチャイナ)総裁はこのほど、新華社の取材に応じ、中国国際輸入博覧会(輸入博)は世界のイノベーション力が集まる場所であり、世界の企業が共同で発展を図る世界的なプラットフォームでもあるとの見解を示した。サノフィは輸入博が企業にもたらす発展の機会を大切にしており、引き続き中国市場を大事にし、仏中両国の医薬品・ヘルスケア事業のイノベーションと交流を推進し、世界的な産業の進歩を促進するために寄与していきたいとの考えを示した。
施氏によると、輸入博はサノフィと中国市場を結びつける絆である。輸入博により、同社は多くの新薬の世界初公開と中国初出展を果たしたほか、中国市場に溶け込み、根を下ろす深さと速さ、広さを増すことも実現した。輸入博を通じて裾野産業からの充実したサポートと優れたサービスを入手し、新製品をより速く患者の手元に届け、中国パートナーとの協力をさらに拡大し、中国の患者により良いサービスを提供することも可能になった。
輸入博が始まった2018年からの7年間は、中国が絶えずハイレベルな対外開放を推進し、ビジネス環境の改善を続け、市場の活力を十分に引き出してきた7年間であり、サノフィが中国医療・ヘルスケア業界の急速な発展を体験し、深く関与してきた7年間でもある。輸入博によって中国と世界は緊密につながり、同社の対中国投資に対する自信も高まり続けている。
改革開放の初期に中国市場に進出した多国籍企業の一つとして、サノフィの中国での40数年にわたる発展の過程は、中国が常に自国の発展によって世界にチャンスを提供してきたことを説明する生き生きとした実例だと言える。中国は今、サノフィにとって世界2位の市場となっている。同社は未来の成長における中国市場の役割をきわめて重視しており、中国本土での研究開発強化に力を入れ、より多くの中国発のイノベーションの成果で世界市場に利益をもたらすことができるようにするとした。
中国は世界2位の経済大国であり、世界の主な医薬品消費市場でもある。施氏は今後の展望として、中国のバイオ医薬品のイノベーションはさらに加速し、先行きは明るく、潜在力が大きいと指摘。サノフィは引き続き中国医療産業のエコシステム構築に貢献し、中国の質の高い発展を支え、経済・社会の持続可能な発展に一層貢献する方針を示した。
新華網日本語版 2024年11月9日