人気ゲーム 「デルタフォース」モバイル版の世界配信開始からわずか4日で登録ユーザー数が1千万人を突破。事前ダウンロード段階から107の国と地域のApp Store無料ランキングで1位を獲得した「鳴潮」。中国発のゲームは今年、海外進出で快進撃を続けている。

中国音像・デジタル出版協会ゲーム委員会が発表した 「2025年第1四半期中国ゲーム産業四半期報告」 によると、中国の自社開発ゲームの海外市場における実売収益は48億500万ドルで、前年同期比17.92%増となった。

北京師範大学芸術・メディア学院の何威教授がインタビューで指摘したところによると、中国のゲームはすでに海外で数億人のゲームプレイヤーを獲得している。多くの海外プレイヤーはゲームキャラクターに扮することや二次創作に熱中し、ゲームで「見た」風景を求めて中国を訪れることさえあるという。中国製ゲームは海外の若者に愛されるデジタル文化体験となり、世界が現代中国を知るための新たな 「文化の名刺」 となっている。

多くの中国製ゲームは、伝統的な文化要素を現代的なゲームデザインと巧みに融合させ、音楽、詩、武術などをゲームに取り入れることで、海外プレイヤーがゲームを楽しみながら中華文化の奥深さを感じられるようにしている。統計によると、中国の伝統文化要素を含むゲームの数はこの5年間で約4倍になったという。

「我々は中国の伝統的な祭日をゲーム内に再現し、ゲーム内で固定された伝統文化発信の拠点を形成している」 と、miHoYo（米哈遊） の関係者は説明する。同社の 「原神」 は2021年、春節（旧正月）と元宵節（旧暦1月15日）に着想を得て企画したイベント 「海灯祭」 をゲーム内で展開した。以来、毎年春節の時期に、中国の伝統的な民俗を融合させたストーリーやゲームプレイを更新している。花火を打ち上げ、花灯（ランタン）を鑑賞し、灯謎（なぞなぞ）を解くといったイベントがすでに「海灯祭」で披露されており、この祭りは世界中のプレイヤーが毎年楽しみに待つ一大イベントとなっている。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年7月25日