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敦煌、風災防除科学実験所設置へ
発信時間: 2007-12-14 | チャイナネット

中国科学院の寒区旱区(寒冷・乾燥地域)環境研究所は敦煌市科学技術部門と協力し、敦煌に風災防除研究基地を設置することで一致した。次は場所の選定と野外観測場の建設にとりかかることになっており、その名称は「敦煌風沙災害防除科学技術実験研究ステーション」と暫定している。

敦煌に研究基地を設置する目的は、風や砂による災害が敦煌周辺のオアシス及びオアシス内の農工業、古跡文化財に与える危害をさらに詳しく調査し、砂漠化地域の風災を観測・予報し、その防除対策を研究することにある。

敦煌の生態系は悪化しつつある。主要河川の水は枯れ、地下水位が下がり、オアシス内にあったもと10000ムー(15ムーは1ヘクタールに相当)の塩湖と1000ムーの湖の80%はすでに枯れ、有名な観光名所である月牙泉の水域面積ももとの約20ムーから8ムーまで縮小し、水の深さは9メートルから1メートルあまりまで下がっている。近年、一連の防止措置を講じていたが、効果が明らかに出ているとはいえない。

地下水位の下降につれ、敦煌オアシスの外側にある天然障壁――湿地と天然林も逐次萎縮しつつある。新中国成立(1949年)初期には、敦煌の東湖、西湖、北湖及び南山あたりには219万ムーの天然林、586万ムーの草地、375万ムーの湿地があったが、現在では、天然林、草地、湿地の面積はそれぞれ40%、77%、28%減少した。その上、大風と砂嵐による被災が引き続き深刻化し、農業生産に影響を及ぼしただけではなく、世界的にも有名な文化財莫高屈壁画の保護も深刻な脅威にさらされている。

「チャイナネット」2007/12/14

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