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「南海一号」の六大謎を解き明かす
発信時間: 2007-12-26 | チャイナネット
 
  (1)どこで建造されたのか?

  多数の専門家は、「南海一号」は中国で製造された中国から海外への輸出用遠距離航海貨物運搬船だという見方を示している。主な根拠は次の2点。

  ▽船上で発見された「錨(いかり)」は麻石(花こう岩の一種)製の長方形プレートで、考古学専門家によって中国宋代(960~1279)に広く用いられていた船用錨と鑑定されている。

  ▽これまでの調査で、考古学研究員は船上にいくつかの木片を発見している。大部分の木片は福建や広東に多く見られる馬尾松(ばびしょう)という松の一種であることが判明している。これにより、「南海一号」は中国南部地域で建造された可能性が極めて高い。

  (2)どこから出航したのか?

  ある専門家は、最新の情報に基づいて、沈没船から出てきた磁器が、福建、浙江、江西などの地で製造されたものだと判断している。この判断に従えば、泉州港もしくは北部沿海地域の港から出航した可能性が高い。

  別の見方を示す専門家もいる。彼らは、船倉から金、銅、鉄、磁器類の器物が多く見つかっており、広州は宋代初期、全国各地の磁器の集散地であったことから、沈没船は広州から出航した可能性があると見ている。

  
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