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「南海一号」の六大謎を解き明かす
発信時間: 2007-12-26 | チャイナネット
  
(3)目的地はどこだったのか?

  「南海一号」は船首を南西240度に向けて進み、海外貿易を目的として、シンガポールやインドなどの東南アジア地域もしくは中東地域に向かったというのが専門家の定説となっている。また、船からはコブラ2匹の骨も発見されており、アラブやインドの商人がペットとして持ち込んだものとみられることから、船がインドや西アジアに向かっていた可能性が強い。

  (4)船内に残された文化財の量は?

  専門家の推定によると、「南海一号」に眠っている文化財は、省レベルの博物館の所蔵規模に相当する計6~8万件にのぼるという。

  考古学研究者・魏峻氏によると、「南海一号」に残された文化財の中で最も多いのは磁器という。引き上げられたほとんどの磁器は浙江・竜泉、福建・徳化、江西・景徳鎮など南宋時代(1127~1279)の磁器名産地のもので、品種は30種類を上回り、多くが国家1級、2級文化財の認定対象となりうる。このうち、異国性を漂わせる磁器も大量に発見された。 
 
 
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