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「南海一号」の文化財、5月から故宮で展示へ
発信時間: 2008-02-02 | チャイナネット

 

国家博物館の水中考古学センターでは2月1日、宋の沈没船「南海一号」の前期研究発表会が行われ、4点の珍しい磁器がはじめて公開された。

専門家によると、「南海一号」からは合わせて4500点の文化財が見つかり、そのうち約2000点は保存状態もよく、最も多いのは陶磁器だが、金器、銀器、漆器、銅銭、動物の骨、植物の果実なども含まれているという。

陶磁器は主に白磁、黒磁、緑や黒い釉薬が施された無地のもので、景徳鎮、竜泉、徳化など、南宋時代に磁器の輸出を手がけた窯で作られた。これらの磁器は作られた後すぐに船に積まれたらしく、使用された跡は全く見えない。また海水による浸食も少ないため、その多くは新品のようである。

磁器のほかにも、約1万枚の銅銭も引き上げられた。古くは東漢の「貨泉」から新しいものでは南宋の「紹興元宝」まであり、大部分は北宋のものである。

「南海一号」の約100点の文化財は、5月から故宮の端門展示ホールで展示されることになっている。

「チャイナネット」2008年2月2日

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