新奥集団と上海交通大学が共同設立したクリーンエネルギー研究センターが16日、稼働を開始した。同センターは主に、将来のクリーン代替エネルギーをして期待されるジメチルエーテル(DME)の研究・応用を行う。さらに新奥集団は今後、上海交通大学内に自動車用DMEスタンドを全額負担で建設、校内バスに燃料を無償で提供する。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
DMEは一種の重要な化学工業原料であり、多種多様にわたる化学品の合成に用いられるほか、燃料として、自動車、民間需要などに応用することもできる。従来の燃料に比べ優位性を有することから、DMEに対するクリーンエネルギーとしての期待は大きく、軽油、LPGなどに代わり工業用・民間用燃料として利用することが可能で、環境への影響が小さいため、石油化学業界の発展により引き起こされる環境保護問題を効果的に緩和することができるといわれている。
新奥集団と上海交通大学は昨年年初、クリーンエネルギー開発に関する戦略協力協議を締結しており、双方の各々の優位性を効果的に結合させることにより、今後次世代エネルギーの研究開発、応用の新モデルを共同開発してゆく。新奥集団は同年上海で、世界初の商業ベース自動車用DMEスタンドを開設している。
新奥集団は中国第2のDME生産・技術開発企業であり、DME生産量は国内トップクラスで、2001年には香港証券取引所に上場している。
「人民網日本語版」2008年3月17日
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