河北省滄州市にある渤海新区国華滄電公司社宅の住民の家では、水道の蛇口をひねると、清らかな水が流れ出てきて、一口飲むとさわやかな甘さが広がる。信じられないと思うが、この水は一般の水道水ではなく、100項目あまりの指標にすべて合格した海水を淡水化した水だ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

  この海水の淡化水は、同公司の海水淡化処理工場から来ている。2006年3月14日、当時国内最大規模の海水淡化装置2台が同社に導入され運行が開始された。この装置は、低温多効果の海水淡化技術を使うもので、一日2万トンの淡水を生産でき、同公司の発電ユニットで必要な淡水に十分対応できるだけでなく、周辺地区に高品質の工業用水と生活用水を供給できるようになっている。

  住民が安心して飲める海水淡化水を保障するために、同公司は、国内の権威ある専門検査機構に、国家の最新の「生活飲用水基準」に沿って、106項目にわたる指標で分析検査を依頼した。その結果、すべてに合格し、直接飲用が可能になった。

  今では、この甘みのある海水淡化水は水道管を通って、同公司の従業員の居住するところに送られている。10棟合わせて5万平米の社宅棟に毎日必要とされる200トンあまりの淡水はすべて海水を淡水化したもの。 

  「人民網日本語版」 2008年6月12日