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安徽省の春秋時代の墓から大きな新発見 |
発信時間: 2008-06-16 | チャイナネット |
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安徽省蚌埠市淮上区小蚌埠鎮双墩村にある蚌埠双墩1号陵墓の発掘では大きな新発見があり、専門家は今までに見たことのない新たな文化と建築物の遺跡だと話す。 蚌埠双墩1号陵墓の発掘作業は2006年12月から始まり、今ではほぼ終了している。専門家は副葬品や墓の構造から、この遺跡を春秋時代のものと判断している。 この遺跡には、以下のような今までにない状況が見られる。 一、墓は、黄色、灰色、黒、赤、白などの5つの色の土を混ぜたものでふさがれている。これらの土は様々な場所から集められ、人為的にそれぞれ違う土に混ぜ合わせたと考えられる。 二、墓の底の部分や墓の入り口の外では、厚さ30センチ、直径60メートルの白い泥の堆積層が発見されている。このような堆積層は、今までの陵墓では見つかっていない。 三、墓は丸い形をしており、土を埋めて放射線の形を作っている。専門家は、放射線は象徴的な天文遺跡なのではないかとしている。 四、土人形や土人形で築かれた壁の遺跡が発見されたが、中国ではこうした遺跡はまだ発見されていない。これらの土人形は、上部が尖り体は丸いか方形をしている。表面には縄の跡が残っており、高さは20センチから25センチ、直径は10センチから15センチ。専門家は、置かれた場所や数から推測して、星座や流星群などを象徴し、またその形から推測して、神話中の女帝の女媧が、土で人間を作るという伝説に関係があるのではないかと考えている。
その他にも、墓主や共に埋葬された10人の歯や遺骨、古代の打楽器の編鐘や鼎、酒を温めるのに用いた器の「盉」、鈴、矛、盾、鏃、剣、馬車などの銅器が約60点、石器、陶器、玉器などの副葬品も発見されている。
この墓の関連文献はまだ見つかっておらず、墓主の身分も不明だが、墓の規模から考えると、諸侯あるいは王のレベルの墓だと見られ、安徽省文物考古研究所の楊立新所長は、淮河流域の徐淮夷方国と関係があるかもしれないと話している。
「チャイナネット」2008年6月16日 |