北京市科学技術研究院はこのほど、北京市の一部エリア(面積12.7平方キロメートル)の「騒音マップ」が完成したことを明らかにした。この地図は、都市の各場所における騒音がレベルごとに色分けされており、素人にも一目瞭然だ。市全体をカバーする騒音マップもまもなく完成する予定だという。市民は今後、北京の騒音状況をこの地図で調べ、静かなエリアを選んで住宅を買うことが可能となる。「北京晩報」が21日に伝えた。
同研究を担当する北京市科学院・市労働保健所の戸文成・高級工程師によると、この地図は北京市初の騒音マップだいう。騒音マップの技術は21世紀初めに欧州で急速に発展した都市の騒音予測方法で、コンピューターとGIS技術を駆使し、騒音源の地理的情報を総括、分析、計算して地図に反映し、エリア内の騒音レベルをデータ化するというもの。
この地図で表されている12.7平方キロメートルの範囲には、車が頻繁に往来する幹線道路や、居住区が多く含まれている。エリア全体の騒音レベルは35デシベルから85デシベルまで様々で、レベルごとに色分けされている。高速道路付近の地域は青色の騒音レベルになっており、これは騒音が少なくとも75デシベル以上を示す。環状道路付近のエリアは赤色と紫色で、70デシベル前後。一部の住宅コミュニティ内部は緑色と黄色で、それぞれ50-65デシベルと、45デシベル前後となっており、道路に近い居住地ほど騒音が大きかった。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年9月22日