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中国人も10年後には宇宙での長期滞在へ
発信時間: 2009-09-22 | チャイナネット

中国工学アカデミー会員で中国宇宙飛行プロジェクトの王永志総設計士は21日、「神舟6号」と「神舟7号」の成功により今はドッキングの実験をしており、宇宙ステーションの実施方案も審査許可を待っている状態だと明らかにした。

王永志総設計士は、この実施方案が認可されれば、10年後あるいはもうすこしあとに中国は宇宙ステーションを持つことができるようになり、中国人の宇宙での長期滞在が可能になると語った。

王永志総設計士によると、中国の今の宇宙開発は、研究、設計、生産、実験といった完備されたシステムが形作られており、有人宇宙飛行や衛星の回収、1度の発射で多くの衛星の打ち上げることや、低温液体燃料ロケットやクラスターロケットの技術、静止軌道衛星の打ち上げやコントロールなどの分野で世界最先端を行っているという。

すでに「長征」シリーズの15種類のキャリアロケットを自主開発し、ほぼ全ての打ち上げ作業のニーズを満足できる。また1985年に国際商業打ち上げ市場に入ってからは、外国の衛星30個余りを打ち上げてきた。そして低温で汚染ゼロの液体推進剤の新世代ロケットの研究が始まり、さらに進んだ技術でさらに高いうちあげ能力をもつ新シリーズがまもなく世に出ようとしている。

人工衛星の面でも、回収式遠隔操作衛星系列や「東方紅」通信ラジオ衛星系列、「風雲」気象衛星系列、「実践」科学測定・技術実験衛星系列、「資源」地球資源衛星系列、「北斗」ナビゲーション衛星系列、データ中継衛星などを持ち、2007年には月探査も実施された。

有人宇宙飛行では、1992年から有人飛行のプロジェクトをスタート。有人宇宙船やキャリアロケットを研究開発し、宇宙医学や宇宙生命科学の研究も展開している。

その他にも宇宙飛行士の育成や空間遠隔探査と空間科学実験装置の開発が行なわれ、無人宇宙船4機と有人宇宙船3機の打ち上げに成功するなど、中国はすでに世界3番目の有人宇宙飛行を独自に展開できる国になっている。

 

「チャイナネット」 2009年9月22日

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