中国第2陣の宇宙飛行士候補者の初期選抜がこのほど終了し、まもなく次の選考が始まる。男性30人と女性15人の候補者全員が空軍の現役パイロットの中から選ばれた。次は3チームに分かれ、生理機能や心理など全面的な検査が行われる。新華社のウェブサイト「新華網」が16日伝えた。
最終的に選抜される宇宙飛行士候補は男性5人と女性2人。中国の有人宇宙開発がスタートして以来、女性の宇宙飛行士候補が選抜されるのは初めて。
今回の宇宙飛行士候補の選抜試験では女性候補者に注目が集まった。空軍総医院全軍臨床航空医学センターの徐先栄主任によると、女性は25歳から35歳が生理的にも心理的にも比較的安定した時期にあたる。このことも戦闘機の女性パイロットがこれまで宇宙飛行士の選抜試験に参加できなかった原因のひとつとなってきた。
女性候補者には既婚者ですでに子供がいるという条件が義務付けられているが、徐主任によると、これは女性に対して責任を持つ立場から考慮したもので、今のところどんな資料にも宇宙生活が女性の生理面に与える影響は記されていないが、中国にとっては(女性選抜は)初めてのことなので慎重にならなければならないという。
「人民網日本語版」2009年11月17日