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973計画、華北地域の地下水危機に着目
発信時間: 2009-11-26 | チャイナネット

 中国の地下水科学分野で初の「973計画(国家重点基礎研究発展計画)」となる、「華北平原地下水変化と調整」プロジェクトが25日、石家庄でスタートした。同プロジェクトは、▽大型平原(盆地)地下水システムの科学理論研究▽華北平原水資源の調和の取れた利用--のために、今後5年間にわたって有力なサポートを提供するというもので、重大な現実的意義と、科学技術イノベーション価値を持つ。「科学時報」が26日に伝えた。

 同プロジェクトが設立された背景には、華北平原地区の経済・社会発展が直面する深刻な水資源の制約と、地質環境の不断の悪化がある。

 プロジェクトの全体目標は、▽人類の活動条件における大型沈積盆地地域の地下水理論を研究すること▽地下水資源の開発-環境変化-経済発展のプロセスにおける、調和の取れたメカニズムを明らかにし、地下水資源の調整プラットフォームと持続可能な開発利用モデルを確立すること▽科学的な地下水資源利用案を提起し、南水北調(南部の水を北部に送水)の条件下における「地下水複合漏斗(地下水位がろうと状に低下する現象)」のコントロールと修復に科学的なサポートを提供する―-。

 同プロジェクトは中国地質科学院水文地質環境地質研究所が主体となって行われ、中国科学院地質・地球物理研究所、中国科学院地理科学・資源研究所、中国地質大学(武漢)、中国地質大学(北京)、南京大学、中国科学院研究生院、中国地質環境監測院など、国内の主要な水文地質科学研究機構8カ所が共同で研究を行う。

 1997年6月4日、国家科技指導グループ第3回会議において、国家戦略目標に向けた基礎研究を強化するべく、「国家重点基礎研究発展計画(973計画)」が制定・実施されることが決定された。その後、「973計画」は科学技術部によって実施されている。

 「人民網日本語版」2009年11月26日

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