中国第26回南極観測チームの中山基地夏季観測チームはこのほど、中山基地への物資輸送を無事完了させ、次々と中山基地入りした。現在は、南極東部エリアの科学調査活動を展開しているという。新華網が17日に伝えた。
計画によると、観測チームは中山基地での夏季調査期間中、氷河学、気象学、生物学、環境科学など、様々な学科にまたがる12項目の総合観測を行う。これと同時に、中山基地越冬チームも、大気、オゾン、地球電磁気、高空大気物理などの通常観測を続ける。
2カ月以上にわたる今回の夏季観測では、世界初となる南極の高解析度・リモートセンシング地物分類図作成のため、広範囲にわたって南極地物のデータを収集する計画だ。この分類図は、南極における氷雪、岩、土壌、沼地、湖、氷の割れ目の分布状況を初めて全面的に示すものとなる。
観測チームはこのほか、無人機を用いて南極の海氷を広範囲にわたり調査・測量する。また、南極東部エリアでは、 アメリー棚氷の野外観測、南極特別保護地区(ASPA)であるアマンダ湾の生態観察、ダーク氷河の動きの観測および、Larsemann丘陵エリアにある典型的な湖の観測を行う。また、中山基地に海水の水位を自動観測する施設を建設し、南極東部の潮の満ち干きの特徴を研究する。(編集SN)
「人民網日本語版」2009年12月18日