中国の南極内陸部観測チームは23日、深刻な故障に見舞われた雪上車1台の修理を断念、放棄する決定を下した。新華網が23日に伝えた。
22日早朝、雪上車への給油や物資の固定などの準備を終えた昆侖基地観測チームとグローブ山チームは、9台の雪上車を使い、観測物資や補給物資などを載せたソリ40台を引きながら観測に出発した。31キロ進んだ地点で、昆侖基地チームの李チーム長が運転する1号雪上車のタイヤが突然ロックしたため、観測チームはすぐにその場で停止し、検査・修理を行った。
22日夕方、昆侖基地チームのエンジニアは、吹雪と零下20度以下の厳寒の中、入念な検査・修理を行った。その結果、雪上車の右後部動輪の給油口がふさがってしまい、給油が不可能となったほか、ほとんどの歯車がひどく摩損されており修復できる可能性は少ないことがわかった。
李チーム長は、「昆侖基地チームは困難を克服し、一刻も早く南極内陸部のドームAに向けて前進する。計画どおり、2010年1月6日ごろにドームAへの登頂をめざす」と述べた。(編集SN)
「人民網日本語版」2009年12月24日