中仏両国は21日、北京で2つの提携文書に調印した。中国航空工業種運団公司がCFMインターナショナルと共同でエンジン生産ラインを中国に立ち上げ、そのラインで生産したエンジンなどの動力装置を、中国が独自に開発した初の国産大型旅客機に搭載するという。新華社のウェブサイト「新華網」が21日伝えた。
中国航空工業集団公司と中国商用飛機有限責任公司はCFMインターナショナルとそれぞれ2つの契約を取り交わし、中国商用飛機有限責任公司は大型旅客機「C919」に、CFMインターナショナルが開発し中国で生産するエンジン「LEAP-X1C」を採用することになった。大型旅客機「C919」が唯一採用する国外の動力装置となる。
フランスのサフラン航空会社のハットマンCEOによると、このエンジンは次世代航空機向けに改造された製品で、燃油がかからず経済的で二酸化炭素の排出量が少ない。
「提携文書の調印は双方が開発リスクを分担するのに有利。中国の大型機の開発と生産状況はエンジンの生産量にかかっている」とハットマンCEOは話す。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年12月22日