中国の南極内陸部観測チームは、22日に雪上車1台が修復困難な故障に見舞われ、放棄したのに引き続き、23日夕方にも、もう1台の雪上車が故障したため、やむを得ず前進を中止、支援を待つことにしたという。観測チームはすでに困難の中、330キロメートル前進している。新華網が24日に伝えた。
昆侖基地観測チームとグローブ山観測チームは23日、ともに55キロ進んだ地点で、1台の雪上車の発電機ベアリングが粉砕し、電圧が下がったために、メーターやアクセルなどがコントロール不能となっているのを発見した。昆侖基地観測チームの首席エンジニアである崔鵬恵氏は数名のエンジニアと共に応急修理を行ったが、スペア不足のため、発電機を交換できなかった。
昆侖基地チームの李チーム長は24日明け方、南極中山基地、および観測船「雪竜」に随行して南極海調査を行っている第26回南極観測チーム臨時党委員会に衛星電話で支援を求めた。臨時党委員会は天気・航続能力などを考慮し、「雪竜」に搭載されたヘリコプターで、中山基地にある雪上車用発電機、関連部品などを中山基地から200キロメートルはなれた南極内陸部の氷床まで運ぶことを決定した。昆侖基地チームは4人のメンバーと2台の雪上車を派遣し、同地点で物資を受け取ることとなった。
「人民網日本語版」2009年12月25日 |