世界ランキング5位、アジアランキング1位の、演算速度が1000兆回を超えるスーパーコンピューターシステム「天河1号」の初期設備は現在、天津濱海新区の国家スーパーコンピューター天津センターで設置・テストが行われており、来年1月より使用される予定だ。中国網が28日に伝えた。
「天河1号」の初期設備は8つのキャビネット、256の演算モジュール、関連部品などからなり、演算速度は1秒に100兆回以上にのぼる。同システムは、設備の設置とテストが終了後、対外向けにサービスを提供していく。今後は、「天河1号」の関連設備が次々と天津に届けられ、来年下半期には全ての設備が使用される予定。
国家スーパーコンピューターセンターの責任者は「初めに設置された設備は主に顧客育成のために使われる」と述べる。来年1月に応用・普及業務をスタートする「天河1号」は、ユーザーのニーズに合わせてソフトウェアをインストールしたり、またユーザーの応用ソフトウェアをシステムに移植することが可能となる。すでに多くの企業・科学研究機構が、「天河1号」やスーパーコンピューターデザインモジュールを使用して高層建築物の構造分析などを行いたいと同センターに申し出ているという。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年12月28日