広州市血液センター輸血研究所は12日、献血サンプルに対する研究の結果、新遺伝子を発見したことを明らかにした。
今回発見されたのは、免疫拒絶反応に影響する「MICA遺伝子」のうち、従来の対立遺伝子のほかに、新発見の対立遺伝子を隠し持っているもので、同遺伝子は4月30日にWHOより「MI-CA*061」と命名された。「科学網」が14日に伝えた。
新遺伝子を発見した広州市血液センター輸血研究所の叶欣副所長は、「これは移植分野におけるブレークスルーとなる。この発見は、臓器移植者の拒絶反応治療および、手術後の免疫治療において、重要な臨床学的意義を持つ」と述べる。
叶副所長によると、同研究所は昨年末、広東籍の無償献血者からランダムで取り出したサンプル100本を選び、「MICA遺伝子多型研究」を行った。1カ月ほどの研究の末、今年初めに広東省梅州市の男性(23歳・学生)のO型血液サンプルのMICA遺伝子に「他との違い」を発見、更なる探索が行われたという。
「人民網日本語版」2010年5月14日