中国科学館が組織する「科学と中国」専門家巡回講演団による第1回講座が20日午前行われ、中国科学院院士で中国月周回プロジェクト首席科学者の欧陽自遠氏が、すでに嫦娥1号における4つの科学目標をクリアし、科学者は嫦娥1号で採取されたデータに基づき月面図を完成したことを明らかにした。月面図の基準に照らすとその精度は1:250万に達したという。北京晩報が20日伝えた。
今年打ち上げ予定の嫦娥2号について欧陽氏は、嫦娥2号は1号の科学目標を延長させ、月表面の元素分布や月の表土の厚さ、月と地球の間の環境などさらに踏み込んだ探査が行われる予定と説明。
いつ月面上陸が実現するかについては、危険を避けるためにもまず十分な無人探査の段階を経てから月面上陸を実現するとし、中国はこの実現に向けスピードを加速しているが、具体的な日程はたっていないという。
「人民網日本語版」2010年6月21日