月探査衛星「嫦娥3号」、月面での夜間生存に挑戦へ

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発信時間: 2010-06-25 17:20:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国月探査プロジェクト首席科学者の欧陽自遠氏(中国科学院院士)によると、2013年の打ち上げが計画されている「嫦娥3号」は、月面への軟着陸、無人探査、月面での夜間生存という3大イノベーションを実現するという。「北京晩報」が24日に伝えた。

欧陽氏によると、月面の夜間の気温はマイナス180度で、夜の期間は半月にも上る。この間、エネルギーを絶えず提供し続けて一定の温度を保てなければ、全ての計器が凍結し、故障してしまう。この条件を唯一満たすことができるのが、30年間作業を続けることができる原子力電池だ。中国はすでに同技術の開発に成功している。

月は地球や火星のように地表に大気層があるわけではなく、絶対真空のため、落下傘を使って着陸することができない。このため、逆噴射の反動を使いながら、落下速度を緩和する方法が採用される。

「嫦娥3号」の最大の特徴は、中国製の月面探査車を携帯し、月面探査を実現できる点だ。欧陽氏によると、この探査車は中国が独自開発した最高知能を誇るロボットであり、自主的なナビゲーション、障害回避、路線選択、探査地点選択、探査機器選択などが可能だ。また、レーダーを備えており、月内部の構造変化を測定しながら走ることもできる。このほか、着陸船には天体望遠鏡を含む7つの設備が搭載されており、これは世界的にも初の試みとなる。(編集SN)

「人民網日本語版」2010年6月25日

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