「高下駄」を履き、「おなか」の下で自動車たちを自由に走らせる大型の立体バス--この型破りな発明が、まもなく現実のものとなろうとしている。北京市門頭溝区科学技術委員会の張文波主任はこのほどインタビューを受け、立体バスの試験区間が来年末までに同区の中芬生態谷で起工する予定であることを明らかにした。「北京日報」が24日に伝えた。
設計図によると、このバスの高さは4.4-4.5メートル、幅は約6メートルで、横に2車線分をまたいでおり、「おなか」の下には2台の自動車が並んで走行することができる。時速は60キロ、一度に乗客1200-1400人を収容できる。立体バスの乗客数は一般のバスの数十倍だが、建造コストは地下鉄のわずか10分の1だ。
このバスは、動力として太陽エネルギーと電力を採用し、徹底的なゼロエミッションを実現した。路線沿線に設置された充電柱に接触するだけで、急速充電が可能だ。
現在、科学研究機構はすでに生態谷で環境事前調査を行っている。張主任は「試験的な路線として、中芬生態谷と市街地を結ぶラインが選ばれた。距離はそれほど長くない。最長でも6キロ以下だ。立体バスに関することは、今のところ全て構想段階であり、現実化するまでにはまだ長い道のりが必要だ。具体的な製造メーカーも確定していない。建設開始に向けた関連の審査?手続きなどを全てあわせると、工場建設からラインオフまで1年以上かかるだろう」と述べる。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年8月24日