科技部がこのほど明らかにしたところによると、有人潜水艇「蛟竜号」の技術改善及び、5千-7千メーターの深海潜水テスト実施方案が無錫で専門家による審査に合格し、有人潜水深度の世界記録への挑戦が行われることとなった。「京華時報」が7日に伝えた。
「蛟竜号」は中国が独自開発した初の有人潜水艇。8月26日に行われた深度3千メートル級のテストでは最大深度が3759メートルに達し、中国は深度3500メートル以上の有人潜水技術を把握した5番目の国となった。6千メートル級の深海有人潜水艇は現在世界に5隻しかなく、それぞれ、米国、フランス、ロシア、日本が有している。「蛟竜号」は世界の同タイプの有人潜水艇の中でも設計潜水深度が最大級(7千メートル)となっている。
今回のテストでは、有人潜水深度の世界記録に挑戦するほか、中国の深海技術と海洋鉱物資源探査事業の発展に向け、初歩的な深海潜水探査・作業能力を形作っていく。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年11月8日