孫悟空 VS 仲介業の啓蒙者
理由:私はできないが、できる人を探してくることはできるから
近年、ネット上では古典名作への独創的解読が盛んになっている。特に『西遊記』が最も盛んで、ネット上の書き込みは言うまでもなく、解読書籍だけでも十数冊出ている。最近、注目を集めているのが「『西遊記』の現代における10大職業への啓蒙」と題した書き込みで、西遊記の人物を使って現代の各職業を読み解くというもの。これが、ネット上で多くの支持を集めている。
誰も想像できなかった西遊記の読み方
西遊記はこう読むこともできる
この書き込みでは、西遊記の登場人物を10名挙げ、「現代職業の啓蒙」とした上で、それらを現代の10種類の職業と結びつけている。
例えば太上老君は化学の専門家の啓蒙者だという。その理由は、昔の錬金術師と現代の化学専門家とで異なるのは、時代的呼称だけだからである。
また、そこにはこう書かれている。「彼は一定の身分と威信を持っている。最も重要なのは、豊かな学識、これは専門家と呼ばれる人たちにとって欠かせないものである。また、科学研究への飽くなき探究心や情熱を持っているからこそ、長い間研究に没頭することができる。そして無私奉仕の精神によって不老長寿の薬を作り、世界を救う。このように見れば、化学専門家のポストには、太上老君しか考えられない。」
一方、観音菩薩は「人事担当の啓蒙者」だという。理由は、「最もふさわしい人を、最もふさわしいとは限らないが最も必要としている場所に置く。観音菩薩はこのように人事担当に教えてくれている。」
三蔵法師は、教師の啓蒙者、孫悟空は仲介業の啓蒙者だという。「私はできないが、できる人を探してくることはできる」という解説がついている。
印象深い西遊記の読み方
数パターンの独創的解読