7.民間による宇宙船開発の時代がやってくる
2010年12月8日、アメリカ・カリフォルニア州、有人宇宙飛行計画を担うSpace X社による、宇宙船「ドラゴン」を地球周回軌道に投入する実験が行われ、ドラゴンは地球を2週して、無事に海に着水した。民間の宇宙船が地球の周回軌道から帰還したのは、これが初めてである。2008年、Space X社はアメリカ航空宇宙局(NASA)と契約し、ドラゴンが宇宙ステーションへの物資補給の輸送を担うことになる。同社の創始者であるイーロン・マスクCEOは、宇宙飛行士を乗せて宇宙ステーションに到達することが最終目標であると述べた。