「第11次五カ年計画(2006-2010年、十一五)」期間中に着工、操業を開始した「西気東輸(西部の天然ガスを東部沿岸地域に輸送する計画)」二線プロジェクトの建設過程で、プロジェクト担当技術者たちは、パイプライン用高張力鋼の特殊技術、大口厚壁パイプの溶接技術、複雑な地質に対応した大口パイプ貫通技術など技術面での一連の難題を解決し、パイプ技術における海外独占状態を打破、世界のトップレベルに達した。西気東輸によってもたらされた一連の科学技術成果は、2010年度国家科学技術進歩トップ賞の栄誉に輝いた。人民日報が17日伝えた。
西気東輸プロジェクトにおける主な科学技術革新は次の通り。
▽国内天然ガスパイプラインで初めて、設計圧力10メガパスカル、口径1016ミリメートルが採用された▽国内大口径天然ガスパイプライン技術基準が初めて全面的・系統的に定められた▽パイプライン工事において、初めて全自動溶接技術が運用された。
これには、特許技術60件、発明特許14件、実用新型特許34件、コンピュータソフトウェア著作権6件が含まれ、中国の天然ガス工業科学技術競争力を大々的に高めた。
「西気東輸」プロジェクトは、中国の重大エネルギー発展戦略であり、西部開発の象徴的なプロジェクト。「西気東輸」のライン2本で、年約470億立方メートルの天然ガスが東部地域に輸送されており、東部地域の天然ガス供給を確保し、住民生活の質を高めるために必要不可欠な役割を果たしている。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年3月17日