インド洋、大西洋を横断する第22次科学調査をこのほど無事に終え、南大西洋での硫化物調査とインド洋での科学調査で大きな進展がみられた。中国独自に開発した深さ3500メートル潜れる水中探査機で南大西洋の新たな海域での硫化物探査が行われ、中国の海洋科学調査は「ロボット時代」に入った。人民日報が31日伝えた。
今回の海洋科学調査のチーフを務める陶春輝博士の紹介によると、すでに終えた第22次海洋調査では多くの成果があったが、なかでも初めて南大西洋で行われた硫化物調査では高精度、高解像度の海底音波探査を実施した。これは中国の海底微地形探査技術が世界最先端のレベルに達したことを意味する。
水中探査機の設計者で上海交通大学の朱教授によると、9年かけて開発された水中探査機は7つの推進器をもち、運動能力が高く、多くのカメラを搭載し、観察能力も高い。また、2本の手とさまざまな機能のサンプリング器を持ち、作業能力が高く、活動半径は40-50メートルに及ぶ。この水中探査機は2009年に東太平洋で初めて試用に成功し、今回正式に使用された。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年3月31日