中国は14日11時25分、太原衛星発射センターから「実践9号A星」と「B星」の2つの衛星を搭載したキャリアロケット「長征2号丙」を打ち上げ、予定の軌道に投入することに成功した。今回の打ち上げは長征ロケットシリーズにとって169回目の打ち上げとなる。人民日報が報じた。
両衛星は中国の民用技術試験衛星シリーズ初の衛星で、中国航天科技集団公司傘下の航天東方紅衛星有限公司が開発した。中国宇宙製品の国産化能力を高めるため、衛星の寿命延長や、信頼性・精度・性能の向上、国産コア部品、衛星編隊、衛星間の測量とリンクなどの試験に用いられる。
同衛星の開発は、国家国防科技工業局が第11次五カ年計画(2006-2010年)期に重点支援を行った民用宇宙科学研究プロジェクトであり、中国の衛星発展において急ぎ必要とされる新原理・新技術・新設備・新材料の検証を軌道上で行う。このことは、中国の衛星開発の基礎能力を高め、衛星技術レベルを急速に向上させる上で重要な意義を持つ。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年10月15日