国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は今年10月30日、中国が申請していた「甲骨文字」について、ユネスコ記憶遺産国際諮問委員会の審議を経て「世界記憶遺産」に登録されたと発表した。中国関連部門が12月26日の記者会見で正式に発表した。
国家档案局の王紹忠副局長によると、早くも1996年に中国は「世界記憶遺産国家委員会」を設立させている。2000年には世界初となる世界記憶遺産に準じる“国家記憶遺産”を創設した。1997年、中国で最初の世界記憶遺産申請を行い、現在では文献13件が世界記憶遺産に登録されている。
ユネスコ中国代表の欧敏行氏は、甲骨文字が世界記憶遺産に登録されたことを祝した。同氏は、この登録は文献遺産の保護や合理的利用の促進、国際協力や平等な交流の促進に大きな影響を与えるとした上で、世界記憶遺産プロジェクトに対する多くの支持を参加国に求めた。
故宮博物院の単霽翔院長は、「今回の世界記憶遺産には甲骨文字の所蔵先として11カ所が記載されているが、故宮博物院もその1つ。約23000片の甲骨文字が所蔵されており、世界3位の数量だ」と述べる。甲骨文字が登録されたことで、甲骨文字所蔵の取り組みや研究所での研究の強力がさらに強化されるだろう。また、国内外の甲骨文字の教育や普及の大きな礎となるはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月28日
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