日本の福山大学孔子学院の中国側院長の郭徳玉氏
中華人民共和国設立70周年にあたり、日本の福山大学孔子学院の中国側院長の郭徳玉氏は孔子学院が広める理念、今後の計画などについて中国網のインタビューに答えた。
郭徳玉院長によると、孔子学院は中国内外の人文交流の媒体と紐であり、非営利機関に属し、主な任務は国外での中国語教育の普及で、各種の文化イベントを開催している。世界154の国と地域に548校の孔子学院、1193クラスの孔子教室、5665カ所の中国語学校を設立。「共同議論、共同建設、共同利益」の教育理念を浸透させ、世界各国で認められ、中国語文化の普及、友好の増進、文明交流の促進に大きく貢献している。
「孔子学院デー」のイベント
西側の一部が「文化衝突論」を主張する中で日本人は孔子学院の普及理念をどのように見ているかという質問に対し、郭徳玉院長は以下のように述べた。日本国内に15校の孔子学院がある。福山大学孔子学院は日本10校目で、対外経済貿易大学、上海師範大学、日本の福山大学が2008年4月に共同で設立し、中等規模に属する。登録学生数は年間約150人で、社会人を中心とし、大学生、中学生もいる。そのほかに、短期講座に参加する非登録学生も多くいる。中国語教育、文化講座、中国語スピーチコンテスト、漢語橋、HSKテストおよび補習、中国語知識コンテスト、中国映画鑑賞会、中国書画展、中国語研究活動、訪中キャンプ、学術講座、文化体験、放送番組など様々な形式の活動を展開している。国の交流は民間が仲良くなり、民間が仲良くなるには心が通じわなければいけない。中日友好の土台は民間にあり、孔子学院は中日民間交流の土台固めに貢献する必要がある。2018年5月、学院は設立10周年を迎え、中日両国および福山市の各界関係者200人超が祝典に出席する。来賓は挨拶の中で福山大学孔子学院が10年間の中国語教育と文化活動で上げた成果を高く評価し、福山大学孔子学院の中国語教育と中国文化活動は中日の民間交流、特に地方交流と協力の促進に多大な貢献をしたと述べた。特に強調すべきは、HSKテストの影響力が日本の地方でも拡大している点である。
日本の福山大学孔子学院の中国文化講座
福山大学孔子学院が今年開催する中日交流活動について、郭院長は以下のように述べた。今年は中華人民共和国設立70周年にあたる。9月28日に我々は「孔子学院デー」シリーズイベントを開催し、写真展、中国書画展および体験、中国語楽曲コンサートおよび交流、楽器演奏、武術パフォーマンスなどを通して中国が経済、社会、民生、環境保護、科学技術、教育、交通などの分野で上げた多大な成果を紹介し、祖国にお祝いの贈り物をする。そのほか、学院は中国経済、中日経済貿易関係に関するハイレベル講座とフォーラムも定期的に開催している。大学の教員と学生、地元の中小企業の関係者、住民に中国の経済成長について紹介し、「一帯一路」提唱の枠組み下における中日の第三者市場の協力の可能性を模索し、協力に意見を提供する。
日本の福山大学孔子学院設立10周年式典
孔子学院の今後の計画について、郭院長は「孔子学院本部と提携校の大々的な支持のもと、学院の規模、レベル、影響力は大幅に向上した。現有のプロジェクトと成果を土台にし、今後は規模の拡張と新しいものを生み出す努力をし、福山市周辺地域に広げ、学院の影響力の範囲を拡大し、学校と学生数を増やし、より多くの文化普及と交流プロジェクトを打ち出したい。孔子学院の運営はグローバル化だけでなく、招致も重要である。孔子学院というプラットフォームを通して中国の学生が日本を視察し、日本の各分野、各業界の成功の経験を中国に持ち帰り、これによって双方の交流を強化し、人文の基礎を打ち固めたい」と話した。
日本の福山大学孔子学院が開催した中国書画展
日本の福山大学孔子学院が開催した中国語スピーチコンテスト
日本の福山大学孔子学院が開催した学術講座
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月10日