2018年にレユニオン孔子学院が地元住民を招待して祝った中国の新年
「レユニオン孔子学院で教える醍醐味は、学生たちが毎年新学期に戻って来ること」と、管美玲院長は笑顔で話す。
美しい島の「最高の孔子学院」
面積わずか2512平方キロメートルのインド洋の島レユニオン(フランス領)に、400人以上の学生が在籍する孔子学院がある。管美玲(Aline Kwan)さんは同校の外国側院長である。ここは年中過ごしやすく、美しい風景が広がり、世界一環境が素晴らしい孔子学院の1つかもしれない。また、教育面が評価され、2017年に「最高の孔子学院」に選ばれた。
中国の持続的発展により、中国語と中国文化に興味を持ち孔子学院で学ぶフランス人が増え、孔子学院も発展している。
管院長はレユニオン孔子学院で勤務して4年あまりになり、学生数が増え、彼女の仕事も忙しく、スケジュールが過密になっている。「中国語キャンプ」の開設、訪問学者の接待、世界の各大学との協力交流、学生への中国の知識の紹介、実習などを行う。
学院の発展に伴い、管理事務も増え、管院長は忙しく充実した日々を送っている。彼女は、「中国は絶えず発展しており、私たちも絶えず学び、新しい情勢についていき、学生たちのニーズに応じなければいけない」と話す。
レユニオン孔子学院で無料診察を行い、漢方医の知識を教える中国から来た漢方医専門家
中華文明の魅力がフランス人学生を引きつける
管院長によると、孔子学院は通常、授業の始めに学生に中国の広大な領土と悠久の歴史を紹介する。そのため、学生は中国に対して「大きい」という第一印象を抱いている。
また、講師は現代中国の急速な発展と持続的な変化についても教える。
そのため、多くの学生が、中国は新旧が合わさり、悠久の文明と発達した現代、開放・包容、歴史文化の伝承を兼ね備えた国というイメージを持っている。この独特な特徴は中国の魅力となっている。レユニオン孔子学院で学んだある学生は広州で1年間の実習を終えたとき、「中国文化を学べば学ぶほど、中国に関する知識が少なすぎると感じる。中華文化は幅広く奥が深く、時間をかけて味わう必要がある」と述べた。
中国の書道を学ぶレユニオン孔子学院の学生
新中国設立70周年を祝い、中国の変化を体感
今年は新中国設立70周年にあたる。このことについて、管院長は、「中国とフランスの国交成立55周年でもあり、2つのめでたいことがあるレユニオン孔子学院は記念イベントを行い、中国総領事を招待する」と話した。
レユニオン孔子学院は中国から離れているが、孔子学院の講師と学生は報道を通して中国のここ数年の急速な成長と変化を感じることができる。管院長は、「学生たちは中国語を読むのが好きで、中国メディアのニュースをすすんで見ている。西側メディアと比べて、ここではより多くの深く、リアルな中国の物語を見ることができる」と述べた。
一部の学生は中国を旅行し、中国の便利な交通、都市の目覚ましい変化、生活レベルの改善、特に科学技術の発展による各種の新しい応用を体感し、絶賛している。管院長は、興味は学習の最高の先生で、これは学習を大いに助けていると話す。
国の交流は国民の心が通じ合うことにある。レユニオン孔子学院は中華文化を伝えるだけでなく、現地のフランス人の心に友好の種を蒔き、2つの文明の異なる地域の人々が互いに理解を深め、近づけるようにしている。距離は離れているが、心の中には海をこえた交流の橋が架かっている。
授業で中国文化を討論するレユニオン孔子学院の学生
レユニオン孔子学院の周年イベントで、伝統楽器の琵琶と二胡を演奏する中国の音楽家
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月18日