世界知的所有権機関(WIPO)が発表した最新報告によると、中国が初めて米国を超え、WIPOを通して国際特許を出願した最多の国になった。
統計によると、2019年の特許協力条約(PCT)に基づく国際特許出願件数は26万5800件で5.2%増加、商標国際登録のマドリッド制度に基づく国際特許出願件数は6万4400件で5.7%増加、工業デザインを保護するハーグ制度に基づくデザイン登録出願件数は2万1897件で10.4%増加した。
2019年の中国のPCTに基づく国際特許出願件数は5万8990件で前年比10.6%増加し、同制度を通した最大の出願国となった。1978年にPCT出願の運⽤が開始されてから、米国はトップを維持していたが、2019年は5万7840件で2位になった。WIPOのフランシス・ガリ事務局長は、中国がトップに躍進したのは、長期にわたりイノベーション地構造が東方に移り、アジアからの出願が全体の半数以上を占めていることを表すと述べた。