「慧眼」衛星チームはこのほど、コード「Swift J0243.6+6124」の中性子星X線連星に、エネルギーが146keV(キロ電子ボルト)にのぼる旋回吸収線を発見した(16億テスラ超の中性子星表面磁場に対応)。最高エネルギーの旋回吸収線と宇宙最大の磁場の直接観測の世界記録を再び大幅に更新した。
中国科学院高エネルギー物理研究所の研究チームが協力者と研究を完了した。関連する成果は国際的な学術誌「アストロフィジカルジャーナル」のウェブサイトに掲載された。
「慧眼」は2017年6月に打ち上げられた中国初のX線天文衛星で、高エネルギーX線望遠鏡、中エネルギーX線望遠鏡、低エネルギーX線望遠鏡という3つの科学ペイロードと宇宙環境観測装置を搭載。エネルギーのカバー範囲が広く、時間分解能が高いといった大きなメリットを持つ。ブラックホールと中性子星X線高速光変動の観測や、エネルギースペクトルの研究に向け新たな扉を開いた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月6日