小型ロボットアーム 「小さいが力持ち」
「天和」コアモジュールと同様、問天にも1本のロボットアームがある。コアモジュールの展開時の長さが10メートルで、最大負荷質量が25トンの大型ロボットアームと比べると、問天のロボットアームは「小さいが力持ち」だ。
張氏によると、大型ロボットアームはアームが長く、移動範囲がより広く、作業半径が10メートル弱にのぼる。非常に力持ちで、「力士」のように宇宙船をそのままキャッチし、移動できる。
その一方で、問天の小型ロボットアームの長さは約5メートル、負荷質量は3トンだ。しかしこの「小さな手」の設計上の目標は、小・中型設備をキャッチし、より細かい操作を行うことだ。
例えば宇宙飛行士が船外に出なくても独自に船外ペイロードの設置や交換といった操作が可能で、宇宙飛行士の軌道上における作業の負荷を効果的に軽減できる。
大小のロボットアームは組み合わせて使用できる。約15メートルのアームを作り、より多くの船外操作を行う。張氏は、「大小のロボットアームは人の両手のようなもので、物を受け渡しし、同時に使用できる。また2本の腕をひとまとめにし、より長いロボットアームを形成し、宇宙ステーション全体の表面の操作を行える」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月25日