上海万博科学技術行動計画指導グループ弁公室の王暁方・主任(科学技術部発展計画司司長)は3日、北京で行われた上海万博行動計画指導グループ専門会議に出席し、万博会場内で▽二酸化炭素排出の30%削減▽交通機関の「ゼロ排出」--を実現することを明らかにした。科学技術部の万鋼・部長も会議に出席し、演説を行った。「科技日報」が4日に伝えた。
万鋼・部長は「科学技術は万博が展示する魂の一つであり、産業発展の主な推進力だ。万博の準備作業は現在、肝心な段階に入っている。私たちは万博科学技術行動計画の推進を加速し、省エネ・新エネルギー車、省エネ建築技術などの大規模応用とモデル提示を通じて、関連産業の発展を引っ張っていかなければならない」と述べた。
万博科学技術行動計画では「カーボンオフセット」などの目標が定められている。王暁方・主任は、「『カーボンオフセット』には、万博エリア内の交通機関の『ゼロ排出』や、建築・照明からの二酸化炭素排出30%削減などが含まれる。このほか、万博エリアでは生態環境の調和、資源の総合利用を目指し、管理運営のセキュリティ化・効率化を実現する。また、中国館、テーマ館、オンライン万博などの展覧・展示においてはインタラクティブな応用も取り入れていく」としている。
万博科学技術特別プロジェクトとして、05年以降、上海万博会場の計画、施設建設、新エネルギー利用、省エネ、環境保護、交通運営、安全・健康および展示技術など各分野の要求をめぐり、科学研究開発課題約180項目が立ち上げられた。現在、プロジェクトの65%以上は予定の目標と任務を達成、50%以上の成果は上海万博の中で実際に応用されるという。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年9月4日