上海万博閉幕後も恒久的に利用される建築物、万博センターがこのほど竣工した。同センターは上海万博会場Bエリア万博公園内に位置し、南は世博大道、東は世博軸に面する。総敷地面積6.65ヘクタール、延べ床面積は地上10万平方メートル、地下4万2千平方メートル。
上海万博期間中、万博センターは国家元首級の貴賓を接待、祝賀イベント、会議、フォーラムなどを開催する重要な施設となる。万博閉幕後、同センターは世界最高水準のハイエンドコンベンションセンターに生まれ変わり、上海協力機構(SCO)加盟国サミット、APEC会議など大規模な国際会議の開催も可能だ。
万博センターの屋根には発電能力1メガワットのソーラーパネルが装着されており、さらにLED照明、河川水利用、氷蓄熱、水蓄熱、雨水利用など多くの省エネ・環境保護技術が採用されている。推算では、同センターの消費エネルギー総量は国家省エネ標準規定値の80%を下回り、建築省エネ率62.8%、水道水以外の水資源利用率は61.3%、リサイクル可能な建材利用率は28.9%に達する。万博センターの省エネ量は標準石炭に換算して約2160トン、上海在住の市民1万世帯の1年分の消費電力に相当する。年間のCO2削減量は5600トン。年間の水道水節約量は16万トン、市民1千世帯以上の1年分の使用量に相当する。
中国公共建築省エネ技術の典型的モデルとして、万博センターは国内外大型公共建築物の省エネ、環境保護、排出物削減といった世界的難題を創造的に解決しており、グリーン建築の専門技術研究、応用、革新、集約などの分野でいずれもベンチマークを確立、中国が大型公共建築物のグリーン建築や低炭素建築技術の集約において既に世界最先端レベルに到達したことを象徴している。(編集HT)
「人民網日本語版」2010年1月8日