万博効果を狙う上海の周辺都市

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発信時間: 2010-04-15 17:32:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 2010年上海万博カウントダウンボードの数字が15日、「16」に変わった。まもなく推定7000万人の波が上海に押し寄せてくる。この巨大なビジネスチャンスを前に、上海とその周辺地域の関連業界は好機を捉えようと躍起になっている。

 ▽「食」:飲食業界にとっての好機

 上海の大型連休1人当たり1日の消費を760元で計算すると、万博の参観者は3日は上海に滞在するとして、1人当たり1117元消費することになる。これは08年の上海の社会消費品小売総額の4分の1に相当する。業界関係者はさらに1人1食20元で計算して、「食」だけで10億元以上の消費を見込んでいる。

 ▽「交通」:四方八方に通じる地下鉄

 上海地下鉄10号線の第1便が10日午前9時、南京東路駅を発車した。上海は中国のどこよりも早く地下鉄営業距離が400キロを超える新時代に入った。この地下鉄ネットワークは、ロンドンやニューヨーク、東京など世界の一二を競う「地下鉄都市」と肩を並べる規模だ。

 上海万博開幕までに上海の地下鉄は次々と完成する。数日前にも新しい地下鉄路線が開通した。2号線がさらに東に伸び、50キロ離れた虹橋国際空港と浦東国際空港を結ぶ。

 万博開催中、上海の地下鉄は11路線、営業距離約420キロ、駅数282、車両数400組2500両に達する。注目に値するのは、万博開催中の旅客輸送量の半分を地下鉄が担うことだ。上海地下鉄運営管理部門によると、半年にわたる万博開催期間中、上海地下鉄の1日の乗客数は600万人を突破する見通しだという。

 これと同時に上海万博の開催により、長江デルタ都市群の関係がより緊密になり、「万博圏」が益々鮮明になってきている。上海交通大学安泰経済管理学院の陳憲教授は、「長江デルタの各都市はもともと経済的つながりが比較的緊密で人の往来も頻繁だった。長江デルタ都市群の半径は次第に広がりつつも、都市間の点と点の距離は急速に縮まっている」と話す。

 7月1日の万博会期中の開通に向け上海と寧波を結ぶ都市間鉄道の線路敷設や、遅くても来年末に完成する寧波と杭州を結ぶ都市間鉄道の橋脚工事が急ピッチで進められている。上海と杭州を結ぶ高速鉄道も今年開通する。上海万博は長江デルタの発展を推進する役割を担っているといえる。

 

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