26日に公開された月面の画像は、「嫦娥一号」に搭載されているCCDカメラで撮影されたデータをもとに作成したものである。月から200キロも離れたところから、月の東経83度から東経57度、南緯70度から南緯54度、幅280キロ、全長460キロの区域を撮影したものである。撮影面積は13万平方キロメートル超で、月面面積の0.3%を占めている。
写真に写っているのは、主に斜長岩であり、その上には、さまざまなサイズ、形、構造と形成年代のクレーターが分布している。写真右上の部分は、いくらか暗い色合いの玄武岩である。
中国科学院空間科学及び応用センターの呉季主任によると、今回公開されたのは月の2次元写真である。衛星に搭載されているCCDカメラには、3つのレンズがあり、月から200キロ離れた軌道で、一つの目標の前、中央と後ろを撮影することができる。現在公開されている画像はそのうちの一つのレンズによって撮影されたものであるため、2次元の画像となっている。もう二つのレンズで撮影されたデータもすでに受信しており、現在、データ処理を行っているところである。全部完成すれば、初めて月の立体画像を入手することが可能となる。呉主任は立体画像の公開について、「いくらか時間がかかるが、すぐ公開されることになろう」と語っている。
「チャイナネット」2007年11月27日