中国、西部大開発の戦略的高地の構築に力(1)

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発信時間: 2009-11-23 11:06:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

国務院は『関中-天水経済区発展計画』(以下『計画』と略)を認可し、西安を中心とする関中-天水経済区(同経済区には陝西省の西安市、咸陽市と甘粛省の天水市などが含まれている)発展が国家戦略に引き上げられた。成長率維持を進める重要な時期で、西部大開発10周年を迎える年に『計画』が打ち出されたことは、中国が西部大開発戦略、地域の共同発展促進の決意を固めたことを意味しており、中国共産党中央、国務院の陝西省と甘粛省の市民に対する深い関心と強力なサポートが示されている。『計画』の実施は経済区の優位を発揮し、国際金融危機に効果的に対応し、西部大開発の戦略的高地をつくり上げ、「大西安の建設、大関中と大西北の発展」という戦略構想を実現する上で重要な意味を持ち、歴史的影響を与えることになる。

西部大開発から10年 陝西が新たな出発点に

西部大開発を実施し、立ち遅れた地域の経済・社会発展を加速することは、中国の近代化建設の第3段階建設の重要な一部で、国が進める地域共同発展の戦略措置でもある。

10年来、陝西省はインフラと生態環境の建設を切り口とし、特色のある優位産業を発展させ、民生の改善に力を入れ、経済・社会発展で急速な進歩を遂げてきた。同省の経済は急速に発展し、GDPは年平均12%以上の増加となった。1人当たりGDPは4倍の1万8246元、財政収入は10年で10倍となり、100億元から1000億元へと飛躍的な増加を見せた。また、インフラ建設が大幅に進展し、全社会固定資産投資額は1兆9000億元に達し、年平均で24.7%増加した。高速道路の総距離は2500キロ、鉄道の総距離は3750キロ、水利、通信、電力、公共施設などの多くの重点プロジェクトが着工、竣工した。生態環境に著しい改善が見られ、「退耕還林(耕地を林地に戻す)」事業と「荒山造林(荒れた山を林地にする)」事業の面積は3200万ムー(1ムー=6.67アール)に達し、森林カバー率はプロジェクト開始前の24%から37.3%に上昇した。陝西省北部の大地は黄色から緑に変わり、生態悪化や土壌浸食が深刻な状況も根本から変えることができた。経済構造は合理化され、設備製造、ハイテク、エネルギー化工、観光、果実栽培業、畜産業などの特色ある優位産業が発展し、西安を中心とする関中都市ベルトは重要な設備製造とハイテク産業基地となった。

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