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英「ガーディアン」:地球を救う50人を選出 中国人は4人
発信時間: 2008-01-10 | チャイナネット

イギリスの「ガーディアン」が選んだ「地球を救う50人」の中に、4人の中国人が含まれていた。その4人は、中国国家環境保護総局の潘岳副局長、科学者の施正栄氏、環境保護の名士である馬軍氏、映画監督の賈樟柯氏だ。ここ数年、国際環境保護賞が頻繁に出来るのは、世界的に見て環境保護に対する関心が日々高まっているからだろう。

馬軍氏は、中国の環境保全に大いに寄与している国家環境保護総局の潘岳氏と、民間人としての自分が同時に選ばれたのは、国際社会が、中国政府と民間が協力して環境保護に取り組んでいることに注目している現われで、中国人が選ばれる割合が高いのは、国際社会が中国の環境保全に対する期待を示していると考えている。

「ガーディアン」の審査グループは、潘岳副局長を「ヒーロー」と形容し、「潘岳氏の積極的な環境保護へ取り組みにより、中国のトップ層は持続可能な、省エネ、排気減少をも考慮した経済発展の政策をより重視している」と話している。

再生可能エネルギーに対する中国の旺盛な需要は、国内の太陽エネルギー電池産業の急成長を促している。学者の施正栄氏はこの絶好のチャンスに、太陽エネルギー電池メーカー世界トップ10にランクされる、無錫尚徳太陽エネルギー電力有限会社を創立した。この会社はすでにニューヨーク証券取引所で上場し、市場価格は60億ドルにも達している。

2006年度の「緑色中国年度人物」にも選ばれた馬軍氏は、もともと記者だったが、その後、環境保護事業に身を投じた。2006年6月、NGO「公衆と環境研究センター」を組織し、9月、中国初の水汚染に関するデータベース「中国水汚染地図」を発表した。その代表作が「中国の水危機」だ。

37歳の賈樟柯氏は、中国の環境保護に熱心な映画監督である。2006年のヴェネチア国際映画祭のゴールデンライオン賞を受賞した「三峡好人」は、三峡ダムを背景に、変化する社会、環境に対する人々の考えを描いている。「ガーディアン」は、「公衆の環境保護意識を喚起する最もすぐれた芸術家である」と、賈樟柯監督を評価している。

50人は19の国から選ばれ、2割は米国人、3分の1は発展中の国の人たちだ。この中には、環境問題を研究する専門家や環境保護政策を推進する政治家、ハリウッドのスター、映画監督、小説家、12歳の生徒も含まれている。

「チャイナネット」2008年1月10日

 

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