また、交通が麻痺し、広州道、広園道などのメイン道路は3メートル冠水し、自動車や通行人が豪雨の中で立ち往生となった。一部の地下鉄と約200台の公共バスが運休となり、白雲空港では138便に遅れが出た。さらに深刻なのは、広範囲にわたり耕地が浸水し被害を受けたことだ。通りに面する店は休業となり、多くの商品が浸水した。また、地下駐車場は被害がもっとも深刻で、多くの自動車が故障した。一部住宅地では給水システムが損壊し、市民たちは1週間水を使用できない可能性もある。
広州市は浸水を改善するため、2009年に9億元を投資し、228ヵ所の冠水しやすいところを重点的に整備した。しかし、その効果は現れていない。広州大学土木工事学院の張朝昇副院長は、「これは建設ゴミを違法投棄したことと関連している」と話す。また、広州市都市建設部門のある責任者によると、豪雨は確かに激しかったが、多くの駐車場がひどく水浸しになったことから、駐車場の設計と建設に問題があることがわかる。華南理工大学公共管理学院の韋小鴻教授は、「広州市の緊急応対体制は完備されておらず、気象部門はわずか1時間前に警報を出した。また、都市の政府、交通、公安などの部門もすぐに対応していない」と話した。
「中国網日本語版」(チャイナネット) 2010年5月11日