中央気象台は、今後3日間に湖北省武漢東部、長江と淮河流域の南部、長江以南の大部分、華南北部、貴州省東部、重慶の東南部などの地域では強雨や豪雨が襲い、また一部の地域では短時間に雷雨や大風、雹などが発生するというの最新の予報を出した。江南や華南地域では5日からすでに3回このような強雨に見舞われており、専門家は寒気が活発で暖かく湿った気流が盛んなことから強い雨が発生していると説明する。
中央気象台は16日18時、12時間以内に降雨量が50ミリ以上か或いはすでに50ミリに達し、今後も雨が引き続き降るという青色警報を出し、16日20時から17日20時までに湖北省東部、安徽省中南部、江蘇省西南部、江西省北部、湖南省中北部、貴州省東北部、山東半島などは強雨から豪雨が降り、湖南省北部、江西省北部、湖北省東南部、安徽省南部などの一部の地域では短時間に雷雨や大風が発生すると予報を出した。
そして関連地域の各部門は引き続き、洪水や地すべり、土石流、冠水、雷電、大風、雹のなどへの警戒を強化するよう呼びかけている。
安徽省、福建省、江西省、湖北省、湖南省、広東省、広西チワン族自治区、重慶市、四川省、貴州省では5日から、豪雨や洪水などで被害を受け人は786万人に上り、86人が死亡、16人が行方不明、約27万5000人が安全な場所に避難した。
今回の災害の特徴は、まず範囲が広く雨の降っている時間が長いことだ。江西省では5日から7日にかけて67の県と市で雷雨が発生し、稲妻の回数は5515回に達した。二つ目は、一部の地域での降水量が多く、短時間に強い雨が降っている点だ。江西省東北部と南部、湖南省中部、福建省西南部、広東省中北部の平均降水量は100ミリを上回った。三つ目は強風で、重慶市は6日早朝に雹と強風に見舞われ、墊江県沙坪鎮や梁平県回竜鎮では30メートルを超える最大瞬間風速を観測し、合わせて32人が死亡、322人が負傷した。四つ目は災害による影響が大きく二次災害が深刻なことだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月17日