夏爾希里自然保護区(7月30日撮影)
2000年6月に設立された新疆ウイグル自治区の夏爾希里自然保護区は、アラタウ山脈の南にあり、カザフスタン共和国と接する。314平方キロメートルの広さの保護区には、1676種、81科513属の様々な高等植物が繁殖しており、貴重な蘭科のサクサンチドリやミヤマウズラなどの他にも、モンゴルキバナオウギ、セツレンカ、ムラサキソウ、カンゾウなど、約60種の国家重点保護植物が生息し、その数は新疆ウイグル自治区で見つかっている高等植物の51%を占める。
また中国で見られる様々な貴重生物の種も集中的に分布している。脊椎動物は221種、昆虫420種、大型真菌類143種、陸生動物と鳥類は合わせて179種で、その中でも国家重点保護動物は、ユキヒョウ、アイベックス、ヒグマ、オオヤマネコ、アカシマ、アルガリヒツジ、オオタカ、ソウゲンワシ、ヒマラヤセッケイ、ワシミミズクなどの35種。絶滅の危機にさらされている希少野生動植物の天然分布地でもある保護区は、「中国最後の浄土」や「希少な天然の遺伝子バンク」とも呼ばれている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月3日