北京市科学技術委員会が明らかにしたところによると、重大科学技術プロジェクト「施設農業設備において要となる技術の研究・集成および機能の模範」は段階的な成果を取得し、北京通州区で、科学研究・生産・模範などの機能を備えた国内初のプラントファクトリーが設立された。「北京晩報」が8日に伝えた。
このプラントファクトリーは、敷地面積が1289平方メートルで、人工光利用型、太陽光利用型、太陽光と人工光の併用型という3種類の生産施設がある。植物の成長・発育における温度、湿度、照明量、二酸化炭素濃度および、栄養液などの環境条件は、全てコンピュータでオート制御される。高精度な苗育成の生産ラインと、移植ロボットなどを利用して、種・苗をメインに生産する一方で、水栽培を通じたナス科の高級野菜生産などを行っていく。一年間で苗12万株を育成するほか、機械による優良苗の植え付けは年間1500万株に上り、生産高は1500万元以上。
専門家によると、プラントファクトリーは国際的にも認められた、現在最高レベルの施設農業の形態であり、現在は日本、米国、オランダなど、少数の先進国しかこの技術を把握していない。今回北京市で建造された全国初の大型プラントファクトリーは、中国が施設農業のハイエンド技術分野で重大なブレークスルーを獲得し、世界で数少ない、プラントファクトリーの核心技術を把握した国の一つとなったことを表す。プラントファクトリーは今後、国の現代農業科学技術において設備農業のハイエンド発展の目標となる。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年9月9日