海外メディアによると、アメリカのカリフォルニア州が電子製品を普通ゴミと同様に捨てる事を禁止して以来、これらのリサイクル可能な電子製品は国外に運ばれるようになった。なんと中国がその最大の輸出国だという。予測データーによると、カリフォルニア州が毎年、国外に輸出している電子廃棄物の総量は1億6000~2億1000万トンである。
カリフォルニア州の地元新聞「サクラメント・ビー(Sacrament Bee)」が行った調査によると、同州は5年前より電子廃棄物の汚染防止政策を実施しており、電子廃棄物を埋立地に廃棄することが禁じられた。州の有害廃棄物による汚染状況は改善されたが、これらの電子廃棄物が排出する汚染物質は、今度は海外の環境や人体に多大な危害を及ぼすことになってしまった。
これらの電子製品はリサイクル製品としてはあまりにも価値がなく、カリフォルニア州で廃棄物処理を行っている工場でさえ自分たちで解体したがらないほどだ。その為、回収した安い電子廃棄物は発展途上国に押し付けられ、中国が主要な「ゴミ捨て場」になってしまったのだ。分解や焼却される大量の電子廃棄物は中国の一部都市の環境や市民に深刻な悪影響を及ぼしている。汚染が強い有毒な空気を吸い込み病気になる人も少なくない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月3日