13年間を経て、中国核工業集団は昨年100万KW级CP1000原子炉の開発に成功、これは83.1万户の家庭への電力供給に相当する。この原子炉はフランスが1990年代に始めて使用した技術で、エネルギー効率が5%が向上し、二重の壁容器を備え、耐用年数は60年でフランスの40年より長くなっている。
中国はフランス、アメリカのいわゆる第三世代技術を利用した原子炉の建設も行っており、安全性は第二世代を超えている。田氏はビジネス上の機密によりまだ当社とどこの国、地域が原子力発電所輸出について協議しているかは明かせないという。中国核工業集団はすでにパキスタンに2基の原子炉を建設しており、さらに商談中だ。中国側はこの保護措置はパキスタンに対し原子力発電所の平和利用のみを約束させるものだといっている。
中国広東核電集団の責任者は、当社は現在、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールへの技術提供、製品輸出について商談中だという。しかし、日本で起こった原発事故から商談は見合わせ傾向にある。ポロワーズ氏曰く、福島原発事故発生から、ドイツ、オランダ、イタリアなどでは強烈な原子力発電所建設反対の動向が見られる。しかし、アメリカ、イギリス、インド、中国や東南アジア、中東などの政府はやはり原子力発電をコスト競争力のあるクリーンエネルギーと見なしている。「中国企業がもつ建設能力、技術、資金は先進国、発展途上国の原子力発電事業の発展に重要な役割を持つだろう」という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月17日