香港の『南華早報』に最近「中国が世界に提供する原子力技術」という一文が掲載された。以下はその内容である。世界有数の原子力発電所建設国となった中国は、これから海外市場開拓に乗り出そうとしている。ターゲットはベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、パキスタンである。
アメリカのピルスベリー・ウィンスロップ・ショー・ピットマン法律事務所(Pillsbury Winthrop Shaw Pittman LLP)の国際原子力関係責任者であるジョージ•ポロワーズ氏は、ロシア、韓国、日本、アメリカ、フランス、カナダとの競争になっても、中国は「かなりの確立で」将来的に世界最大の原子炉供給国になるだろうといっている。
中国核工業集団公司の田佳樹氏(サブゼネラルエンジニア)は、優良な安全記録とコスト競争力により、多くの海外顧客が中国核工業集団の製品に強い興味を寄せているという。「現在、品質認証を行っているところで、あと少しで安全認証を取得できます。」と、2年のうちにこの企業が第二世代の原子炉技術を独自に輸出するだろうと田氏はいう。第二世代原子炉技術を他国の原子力発電所建設に利用するなら、フランスの技術パートナーであるアレヴァ社(AREVA)と協力しなければならないだろうという。双方の技術譲渡契約に基づき、知的財産権はアレヴァ社が所有しているからだ。